フランス/リヨンにおけるシラ国際外食産業見本市で開催された第3回
『すし職人入門コンクール』
- 世界の注目を浴びて堂々日本の『すし』をアピール - |
2007年1月24日、第13回シラ国際外食産業見本市(於:リヨン、Eurexpo) において、第3回『すし職人入門コンクール』 が実施されました。Découverte du Sushi (すしの発見、すしとの出会い) と題して行われた同コンクールは、現在ヨーロッパを初め世界中で“和テイスト”、ヘルシー嗜好のブームを追い風に、急激に広がりつつある伝統的な日本食の代表“すし”に対する正しい理解の啓蒙、及び外国人すし職人の育成を目的とし5年前に創設されました。そして第3回を迎える今回は、シラ会場内に設けられたコンクール特設会場を舞台に、6カ国より13人の調理師学校の生徒が、その技、アイデア、すしに対する情熱を競い合いました(参加資格は日本国籍以外、22歳以下、調理師学校所属の学生であること)。
参加選手の奮闘ぶりもさることながら、コンクール会場に集まった観客および各選手の応援団の熱気、真剣なまなざしは、他の由緒あるコンクールにも匹敵するべく、3時間にもおよんだ“すしとの出会いの場”である同コンクールを盛り上げてくれました。そして見事優勝の栄冠を手にしたのは、ポーランド・ワルシャワの学校より参加したPawlowski(パウロウスキ)氏、準優勝はフランス・ニースからのMartinez(マルティネス)氏の二人で、両名には日本へのすし研修旅行も、賞品として贈られました。 |
コンクール結果
優勝 〔金賞〕 Jaroslaw(ヤラスロウ) Pawlowski(パウロウスキ) ( Szkola Policealna nr13 学校 ) ポーランド
準優勝 〔銀賞〕 Cyril(シリル) Martinez(マルティネス) ( Paul Augier 調理師専門学校 ) フランス
3位 〔銅賞〕 Annemarie(アンヌマリー) Hörmann(ホールマン) (Tourismusschulen Bad Gleichenberg 学校 ) オーストリア
|
* その他の選手参加国はスウェーデン、スペイン、ベルギーでした。 |
審査員
全国すし商生活衛生同業組合連合会 嶋宮 勤(審査員長)、 吉田 健作
すしざんまいー喜代村塾 代表取締役 木村 清
リヤムベッカー社(すしケータリング) 代表取締役 ティリー・シュザ-ヌ
A Fuego Lento ジャーナリスト、美食批評家 マテオ・ガッフォリオ
本コンクール創設者、エス・ビー・エイ㈱ 代表取締役 ピエール・ボードリ
コンクールは下記の3つのテーマより構成され、各テーマ毎に審査員による厳正な審査が行われました。
1. Nigiri Express: サーモンにぎり20貫を握るスピードを競う。
2. Sushi Nippon: 制限時間30分内に作った、握り10貫と細まき6切れ×2セットを評価。
3. European Roll: 参加選手の自国の食材を使用した、オリジナル創作ヨーロピアンロール
8切れ×2セットを評価、制限時間25分。
* テーマ1,2では、その仕事ぶり、形の正確さ、統一性、および魚の切り方等の基本的な技術が採点の基準となりました。テーマ3では、1,2と同じく技術面での評価に加え、独創性や創造性も評価の重要なポイントとなりました。
上位3選手のテーマ3で披露した創作ヨーロピアンロールの内容
| 優勝 〔金賞〕 |
Jaroslaw Pawlowski ポーランド 「そばの実と苔桃、鴨肉巻き」
-そばの実、苔桃、わさび、ポーランドレタス、きゅうり、鴨肉ロースト、かばやきソース、炒りごま |
| 準優勝〔銀賞〕 |
Cyril Martinez フランス 「地中海ロール」
-ドライトマト、セベット(玉ねぎ)、ロケットサラダ、プタルグ(魚卵)、アンチョビ、松の実、マヨネーズ、
黒オリーブペースト、ニースオリーブ |
| 3位 〔銅賞〕 |
Annemarie Hörmann オーストリア 「スティリア・スシ」
-スティリアとは学校のある地方。アスパラ、ハム、かぼちゃ種。ディップソース:りんごとバルサミコ酢、かぼちゃ種油、ホースラディッシュ |
 |
各賞の賞品:
優勝 〔金賞〕 金賞トロフィー、チャンピオンボード
“GLOBAL包丁金セット” (吉田金属工業株式会社贈呈)
すし研修“来日チケット&喜代村塾入校証贈呈”(株式会社喜代村・すしざんまい贈呈)
準優勝 〔銀賞〕 銀賞トロフィー、“GLOBAL包丁2本” (吉田金属工業株式会社贈呈)
すし研修“来日チケット&喜代村塾入校証贈呈”(株式会社喜代村・すしざんまい贈呈)
3位 〔銅賞〕 銅賞トロフィー、“GLOBAL包丁1本” (吉田金属工業株式会社贈呈) |
すし職人入門コンクールの意義について
日本政府が世界に対して正しい日本食を普及させようとしている中、『すし職人入門コンクール』は、ヨーロッパにおける日本食の代表、すしに焦点をあて、その流れに貢献しようとしています。
全世界そしてヨーロッパにおける日本食ブームが目覚しいのは喜ばしいことですが、それを正しく作る知識と技術を持った料理人たちが数多く登場することによって、このブームが支えられるのです。
残念ながら、現状ヨーロッパでは、そのような状況にありません。
本大会の創設者、P.ボードリは、コンクールの趣旨を次のように述べています。
1.未来のシェフや将来外食産業に関わる若者に、日本食の魅力を伝え、その知識と技術を正しく教えること
2.欧州の調理師学校に、日本料理カリキュラムを取り入れる時期が来たことを、気づいて理解してもらうこと |
|
またすしコンクールを盛り上げる関連イベントとして、下記のような様々なイベントがシラ会場内、および同コンクール会場内で行われました。
すし教室:
デモンストレーターとして招かれた全国すし商生活衛生同業組合連合会のすし職人による、すしづくりの基本、創作ずしのデモンストレーション、元来生魚の保存方法として生まれたすしの歴史やその衛生面の重要さ等に関するセミナーが行われた。参加選手はもとより、観客もその見事な手さばきを熱心に見入っていました。
まぐろ解体ショー:
日本でもなかなか目の当たりにすることができないまぐろ解体ショーが、世界的にも有名な魚市場として知られる築地を本拠地に幅広く店舗を展開する、すしざんまいー喜代村塾によって披露されました。200キロの巨大まぐろがダイナミックに解体される様子を観客もかたずをのんで見守り、その後の切りたてのまぐろの試食でもその新鮮な味にはすっかり魅了されていたようです。
和太鼓演奏:
各イベントの盛り上げ役としてだけでなく、初出展のジャパンパビリオン(ヘルシー・アイランド・ジャパン)やシラのエントランスドーム等でも盛大に和太鼓演奏が披露されました。その日本独特の軽快なリズム、切れ味の良い和太鼓の音色は、今回は来場者の心をとらえジャパニーズスピリッツを十二分にアピールできたようです。
|