シラ国際外食産業見本市


牡蛎の殻剥き職人コンクール

 

シラ国際外食産業見本市二日目、 23日「牡蛎の殻剥き職人コンクール」が開催され、 宮城県松島町が参加し大きな注目を集めた。

このコンクールは如何に早く、美しく 100個のカキを剥くことが出来るかを競う競技である。正しく剥けてなかったり、裏返ったり、殻が欠けたり、そのかけらが身の上に落ちていた場合は、剥いた数にカウントされず、その失敗1つにつきペナルティーとして4秒加算される。その後、4人用の海の幸盛り合わせのプレゼンテーションとデモンストレーションのコンクールを経て、それぞれのコンクールの点数の合計により、総合順位が決定する。

生牡蛎を多く食するフランスだが、 60年代にフランスの牡蛎が病で壊滅的な被害を受けた際に、提供された稚貝は宮城県松島の牡蛎だった。今回の出場はそうした経緯を踏まえての決定だった。

日本人初の出場者となったのは、蜂谷ひで子さん。ヨーロッパの料理人、魚屋さんなど筋肉質の男性が力で牡蛎をこじ開ける中、ただ一人の女性として参加。松島町の応援団の大きな声援のなかで、牡蛎の開け方も、殻の堅さも異なるヨーロッパの牡蛎剥きに挑戦した。

優勝は、フランス人の料理人フィリップ・ドゥラット (Philippe DELATTE)さん。
蜂谷さんは入賞は果たせなかったが、主催社側もこの勇敢な日本人女性挑戦者を温かく歓迎し、特別賞を受賞。
会場に日本旋風を巻き起こした松島町応援団により、コンクールは大きな盛り上がりをみせた。

かきの殻剥き職人コンクール」に参加して
蜂谷 ひで子さん(松島)

会場では、イベントのスケールの大きさに圧倒されました。そして、日本人の女性が出場するということで、かなり注目されているのを肌で感じ、大変な役を引き受けたとあらためて実感しました。
殻の剥き方の違いについては、日本で練習をしていたのでだいぶなれたと思っていましたが、やはり、かきの硬さの違いから、日本の道具では太刀打ちできないと痛感いたしました。
フランスではかきの殻を剥くのではなく、牡蛎の殻をはぎ取るといった感じで、男性の力仕事という印象を受けました。しかも、ほとんど手袋を着けないで剥いているのを見ると、普段の職場で相当な訓練をされて、牡蛎の殻を剥くための手になっているのだと思います。
今回は、入賞を果たせず、皆さんのご期待に添えることができませんでしたが、大変貴重な体験をさせていただきました。そして、特別賞をいただき、大役を終えることができ、今はほっとしています。
このような体験をしたことに誇りをもって、消費者の皆さんに松島のかきを提供していきたいと思います。